ある会社での社長と工場長の会話です。
社長「阿部君だけど、彼の担当した整備にクレームがあったそうじゃないか。しっかりと教えてくれないと困るよ」
「いや、阿部君には作業をする前にひと通り教えましたけど・・・」
工場長が「ひと通り教えた」というのは「一応説明した」程度だったかもしれません。一方、社長が求めているのは(品質も)「できる」ことです。教える相手が(品質も)「できる」になって初めて「仕事を教えた」ことになるのですが、教え下手な人は、このことが分かっていないことが多いようです。
さらに
・ 「ちゃんと教えたのにおかしいな」
・ 「あいつは物覚えが悪くてダメだ」
・ 「いくら教えてもできない困ったやつだ」
・ 「やる気がないのかな」
など、相手が悪いとでも言いたげなセリフが口をついて出てくるものです。どうやら、この工場長の考える「できる」は「作業を一方的に伝えたこと」で終わっていたようです。
いま一度、あなたの「仕事の教え方」を振り返ってみましょう。部下があなたと同じように、安全で、正確に、早く、楽に、仕事をしてくれると、それこそあなたは、グループを率いて大きな業績を上げることができるのです。つまり部下に対して、上手に仕事を教えることができれば、すばらしい上司になるに違いありません。この研修の「仕事の教え方」を学ぶことによって、教え上手なリーダーになってみませんか。